幸せになる方法@ /2
物に意味のないものとあるものがあるのでなく、善いものと悪い物があるわけでもなく
二つに分けるのは人の計らいである。
喉の渇きに、塩水を何度求めて飲んでも潤う事はない・・・

昔、自分の好む香りだけを供え、自分の願望を満たそうとする本田善美というお婆さんがいました。
死を恐れ心なくして習慣でご先祖様の給仕をする事で満足してどうすれば喜ばれるの?
なんてご先祖様のことは全く考えない、自分の為にはならない事は全くしないので、
周りの人も自分の為にならないので何もしてくれませんでした。

ヨシミ婆さんは今より幸せになりたいと思い、毎日願いましたが思うように幸せになりませんでした。
ああしてほしいこうなれば良いのにと頭の中では今にない色々な幸せが過ぎります。

そんなある日、町では「仏様が喜ばれて幸せを与えてくれる」と噂の線香があるのを知りました。
それは仏様の好物の甘茶の粉と智慧一番の住職が感得された仏を宿した光輝く秘密の霊水を使っており、「仏様のご馳走」になるのだそうです。
ヨシミ婆さんはあわてて求めに出かけましたが売り切れていました。
次の日も次の日も売り切れていました・・・

次の日には今日も駄目だろうと暗く重い身体を起こして出かけましたがやはり売り切れていました・・・
誰かが買っていてくれればこんな苦労をしなくても良いのに・・・

心は汚れヨシミ婆さんの心は店の人と甘茶の線香を持つ人をねたみ、
うらむ苦しみに変わっていました・・・

悩んだ末諦め帰ろうとした時、それを毎日見ていた老人がそっと現れ
優しい眼差しで手を添え仏様が喜ばれると人気の甘茶の線香をくれました。
老人は慈愛に満ちとても幸せそうです。

ヨシミ婆さんには地獄へ落ちていく自分をお救い下さった仏様に見えたそうです。
初めて困っているときに誰かに助けられると凄く幸せなのだと知り、
忘れられないほど深く大きな感動を覚えたそうです・・・

ヨシミ婆さんは、これは仏様のご馳走なのだからお礼がしたい!
恩に報いようと急いで家へ帰り仏様が喜ぶという甘茶の線香を、
本日の老人と仏様、ご先祖様、そしてそれを気付かせるご縁を下さった皆様、甘茶の御線香を思い浮かべて「有り難う」と感謝して甘茶に仏を観じて供えたそうです。

するとみるみる内に周りは明るく輝きだし広大な器に純粋な一滴の雫が宿り、
心に潤いを感じたそうです。ヨシミ婆さんの身体は突然軽くなり、
明日からも頑張ろうという勇気が沸き立ち、目前で素晴らしい幸福の扉が開くのが見えたそうです・・・

それ以後ヨシミ婆さんは相手がどうしてほしいのか考え、自分から進んで相手を助け喜ばれる行為、
線香も仏様に満足してもらうにはどうすれば良いのか?好まれるのかも考え、
自分も毎日の食事がご飯とふりかけ、和牛三昧でも困ると自分のして欲しい事を相手が喜ぶならと先に行いました。
次第に周りの人も余裕が生まれヨシミ婆さんにしてくれるようになり、思いやりと真心が養われ
互いに満たしあう幸せの輪は回りどんどん広がってその町はご利益のある有名な町になりました。

あらゆる困難に立ち向かう勇気と、幸福の智慧を授けてくれる『神秘の霊水』と『甘茶の粉』は、
人が互いに支えあうようにお互いを活かすのだそうです。 仏様が喜ばれて幸せを与えてくれる・・・

仏様のご馳走・・・甘茶香