第七話

釈尊がコーサンビーの町に滞在していたとき、

釈尊に怨みを抱く者が町の悪者を買収し、釈尊の悪口を言わせた。

釈尊の弟子達は、町に入って托鉢しても一物も得られず、ただそしりの声を聞くだけであった。

そのときアーナンダは釈尊にこう言った。

「世尊よ、このような町に滞在することはありません。

他にもっとよい町があると思いますよ。」

「アーナンダよ、次の町もこのようであったらどうするのか。」

「世尊よ、また他の町へ移ります。」

「アーナンダよ、それではどこまで行ってもきりがない。

わたしはそしりを受けたときにはじっとそれに耐え、そしりの終わるのを待って、

他へ移るのが良いと思う。

アーナンダよ、仏は、利益・害・中傷・ほまれ・たたえ・そしり・苦しみ・楽しみという、

この世の八つのことによって動かされることがない。

こういったことは、間もなく過ぎ去るであろう。」



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参考資料 仏教聖典

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