如来像 「如来とは真理に到達した仏様のこと」大日如来以外は簡単に法衣をまとっただけの姿で装飾品をつけていない。
如来は三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじゅうしゅごう)が共通で区別がつかない。
手の位置や指の曲げぐあいで何仏かを判断します。
釈迦牟尼如来「しゃかむににょらい」お釈迦様。南方仏教では唯一の礼拝対象。
四苦八苦の苦しみで悩んでいる人を、一人残らず悟りへ導こうとする如来。
阿弥陀如来「あみだにょらい」西方極楽浄土の教主。
浄土三部経のひとつ無量寿経によれば、大昔のインドに、ある国王がいた。
彼は釈尊(仏)の説法を聞き感激し、みずから人々のために尽くしたいと決意し法蔵比丘(ほうぞうびく)と名乗った。
そして世の中のすべての苦しみを救済できる世界を打ち立てたいと願い、限りなく長い徳行の末、48の誓願をたて西方十億万土のかなたに
念願の浄土(極楽浄土)をつくった。この安楽世界で法蔵比丘は阿弥陀如来となった。
薬師如来「やくしにょらい」東方浄瑠璃世界(とうほうじょうるりせかい)の主。
毘盧遮那如来「びるしゃなにょらい」万物を照らす宇宙的な存在としての仏の呼び方。
世界の真中にある仏様。東大寺の大仏様がそうである。
大日如来「だいにちにょらい」仏の智恵があらゆる場所を照らしたことをシンボル化したもの。もとは太陽の意味。
菩薩像「菩薩とは悟りを求めるもの」釈迦の出家以前の修行期間、つまり王族の姿をかたどったもの。
文殊菩薩「もんじゅぼさつ」釈迦如来の脇にいて仏の智恵の代表者。
普賢菩薩「ふげんぼさつ」釈迦如来の脇にいて仏の実践の代表者。
観世音菩薩「かんぜおんぼさつ」阿弥陀如来の脇にいる。性を超越し男でも女でもない。
温和な顔をしており仏の慈悲を表現したもの。
勢至菩薩「せいしぼさつ」阿弥陀如来の脇にいる。
弥勒菩薩「みろくぼさつ」釈迦の入滅後、五十六億七千万年後にこの世に下り
釈迦の後継者として仏になるといわれている。
地蔵菩薩「じぞうぼさつ」釈迦の入滅後、弥勒菩薩が成道するまでの無仏時代に、六道(天界、人間界、阿修羅、畜生、餓鬼、地獄)
の衆生を救わんと派遣された。六道の衆生を救うことから六地蔵。どの世界にいかれたかたをも救うため葬祭場、墓地等によくみかける。
明王像「みょうおうぞう」如来の化身
五大明王「ごだいみょうおう」不動明王を中心に左右に二対ずつの配列。
不動明王「ふどうみょうおう」大日如来に命令を受け、この世の悪を断つ役割がある。
火の中にあってもすべての罪悪を破壊する努力し動揺しない。えんこうという炎を背負っている。
降三世明王「ごうさんせいみょうおう」三世(過去・現在・未来)の魔障を降伏させる。
愛染明王「あいぜんみょうおう」人間の持っている愛欲を、そのまま菩提心に変える力を持つ。
孔雀明王「くじゃくみょうおう」衆生を救う徳をあらわす。
天部像「仏法を守る神。天界に住んでいる為、天がつく。もともと古代インドの民間信仰の守護神。
仏教以外の神であったものを仏教に取り入れたものも多い。男女の性別がある。
梵天「ぼんてん」古代インドでは宇宙の根本的創造力。仏教では釈尊が衆生のために説教するようお願いした。
帝釈天「たいしゃくてん」原型は古代インドの武勇神。仏教では仏の守護神。
四天王「してんのう」仏法を四方から守護する天部の仏様
弁財天「べんざいてん」古代インドの大河の女神。音楽・芸術の守護神。仏教では富を与える。
吉祥天「きっしょうてん」ヒンズー教では福徳を司る神様。仏教では鬼子母神の娘。
大黒天「だいこくてん」もともとはインド神話のシヴァ神の化身。軍事破壊のシンボル。仏教では福を招く。
韋駄天「いだてん」釈迦の骨を取り返した、足の速い仏様。
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